昭和レトロな車とバイクに憧れる22歳 プロ注目152キロ右腕が貫く「気合と根性」
大経大の才木海翔は実家暮らしに戻り20キロ増量
今秋のドラフト候補として注目されている最速152キロを誇る大経大・才木海翔投手。身長181センチ、体重86キロの右腕は、高校時代から20キロ以上の体重増加に成功している。元々胃が小さく、高校時代は細身の体重62キロ。ご飯が食べられなかったという才木を支えたのは、北海道への野球留学終了後、3年ぶりに一緒に暮らし始めた両親だった。
「実家に帰ってきて、よくプロ野球中継を見るようになったんですが、表示されている選手のプロフィールを見ると、体重60キロの投手がいなかった。大学野球をするにしても、ガリガリだといずれ怪我をするだろうとか、(選手生命が)長く続かないとも思ったので、父親と母親に言って、食事面をサポートしてもらいました」
高校時代は細身な体から最速143キロを投じ、春夏通じて5回の甲子園出場の実績がある北海道栄高のエースとして全道大会4強の成績を収めるなど、当時から高いポテンシャルを発揮していた。高校でもたくさん食べるようにと指導されていたものの、「食べても食べても、練習量の方が多かったです。1、2年生の頃は先輩が怖かったり、3年生になっても練習で疲れていたり、寝不足になったりで、食欲もありませんでした」と思い返す。