旧・川崎球場の照明塔に灯がともった…設置から68年、撤去決まった球史の“証人”

現在も残る川崎球場の外野フェンスと金網【写真:宮脇広久】
現在も残る川崎球場の外野フェンスと金網【写真:宮脇広久】

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 1954年に設置された旧・川崎球場の歴史ある照明塔がついに解体・撤去されることに伴い、トークショーなどのイベントが25日、川崎市川崎区の「区制50周年事業」として現地にファン約100人を集めて開催された。

 川崎球場はまだ終戦直後の雰囲気が残る1952年に開場。1954年から高橋ユニオンズ(1957年に大映に吸収され消滅)、1955年から大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)、1978年からロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)の本拠地球場として使用された。1991年限りでロッテが千葉へ移転し、NPB球団のフランチャイズとしての役割を終えた。

 2000年に閉場し、スタンドなどは解体・撤去。現在は「富士通スタジアム川崎」として生まれ変わり、主にアメフト、サッカー、ラクロスなどの試合に使用されている。スタンドが新設された一方で、フィールドの一角には川崎球場時代の外野フェンスが現存。開場3年目の1954年に設置された照明塔6基のうち3基も生き残り、現在に至るまでフィールドを照らし続けてきた。隣接するギャラリーには、王貞治氏の通算700号本塁打と張本勲氏の通算3000安打の達成記念プレート、川崎球場時代の貴重な写真、ポスターなどが保存、展示されている。

佐々木信也氏と村上雅則氏がトークショーに登場

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