4試合で33失点…中日自慢の投手陣どこに ファンは「そろそろ根尾くん」の声も

中日・福谷浩司【写真:荒川祐史】
中日・福谷浩司【写真:荒川祐史】

1か月半ぶりに先発した福谷浩司は4回11安打9失点の大炎上

 中日は25日、敵地での阪神戦に0-10と大敗して4連敗を喫した。リーグ最速で40敗に到達。直近4試合では実に33失点の惨状が広がっている。昨季はリーグ屈指の安定感を誇った投手陣が苦戦。投手に転向した根尾昂への期待の声が高まる“皮肉”も生んでいる。

 1か月半ぶりの先発となった福谷浩司が、序盤からつかまった。初回に糸原に先制打を許すと、2回には大山の2点タイムリーなどで3失点。3回にも1点を失うと、4回は3四球が絡んで4失点。11安打5四球9失点の内容で、試合は早々に決した。

 大量ビハインドになると、SNS上では「そろそろ根尾くん」「根尾くんまだか」との声が続出。投手に転向した背番号7は現状“敗戦処理”のため、自然と期待が膨らんだ。結果的に6回に登板。4番・佐藤輝を抑えたものの、プロ初失点を喫した。

 昨季12球団トップのチーム防御率3.22を誇った投手陣。又吉克樹がFAでソフトバンクに移籍したものの、当初先発候補としても考えられていたロドリゲスをリリーフに回して盤石な布陣を敷いた。しかし、蓋を開けてみれば先発も中継ぎも綱渡りが続く。

 エースの大野雄大と柳裕也が柱だが、ともに貯金は作れていない。2年目ドラ1の高橋宏斗は奪三振率10.48を誇り、ブレークの兆しを見せているものの、現状では様子を見ながらの登板が続いている。一方、勝利の方程式だった「大福マル」は崩壊。福敬登は勝ちパターンに入れておらず、祖父江大輔は防御率5.14で24日に出場選手登録を抹消された。

 その反面、ロドリゲスと高卒5年目の清水達也がブルペン陣を支えているが、ともに27試合登板とフル回転が続く。守護神のライデル・マルティネスが防御率0.38と無双だが、明るい材料はなかなか見出せない。根尾に期待するのもうなずける苦境をどう抜け出すのか、立浪監督と落合ヘッドコーチには頭の痛い戦いが続く。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY