「ひたすら悔しかった」 慶大では4年間控え…ロッテ植田将太が持ち続ける思い

ロッテ・植田将太【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・植田将太【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

植田将太は19年育成ドラフト2位でロッテ入団、昨年8月に支配下登録

 昨年8月末に支配下登録を掴み取ったロッテの3年目・植田将太捕手は、1軍でのプレーを目標にファームで日々汗を流している。慶大から2019年育成ドラフト2位で入団した24歳。チームには高部や平沢ら同じ“1997年世代”11人が在籍している。同世代に刺激を受ける一方で、植田にはプロで特別意識するライバルがいる。

 慶応高時代は正捕手として活躍するも、慶大へ進むと同期には郡司裕也捕手(現中日)がいた。仙台育英高で2015年夏の甲子園準優勝、U-18日本代表にも選ばれていた“同世代のスター”が1年から正捕手として君臨。植田は4年間控えだった。「ひたすら悔しかったですね。地獄じゃないですけど、ホントに悔しかったです」。バッティングでは敵わなくても、守備では絶対に負けていないという思いがあった。

「まだまだ自分はやれるという気持ちはありましたし、練習試合でも使ってもらえなかったので、ホントに悔しい気持ちだけでした」

 3年秋にはリーグ戦初安打を記録したが、最終学年を迎えた春、小学生の頃から抱えていた肘の痛みが悪化した。「痛すぎてセカンドに届かなかったですね。もう(痛み止めの)注射もきかなくて……」卒業後も野球を続けたいという思いがあったことから、未来を見据えて手術に踏み切った。「最後のシーズンだったんですけど、病院で診断してもらって、まだ続けるんだったら『早く手術したほうがいい』と言われて、決断しました」。リハビリもあり、最後の1年はリーグ戦出場なしに終わった。

「『郡司に負けないという思い』はずっと持ってやっています」

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