ダイブ捕球→三塁から一塁へ膝つき送球の美技誕生 実況嘆息「シルクのよう」
右親指骨折から復帰のスアレスが大技披露
レッズの三塁手エウヘニオ・スアレスが守備で大技を見せつけた。26日(日本時間27日)、本拠地ブレーブス戦で見せたダイビングキャッチからの膝つき送球を披露。試合を中継する「FOXスポーツ・オハイオ」の解説は「シルクのようにスムーズ」と淀みなく流れるプレーに感嘆の声を上げた。
開幕から1か月を待たずに、成績不振で監督が更迭されてしまったレッズだが、気落ちするファンをビッグプレーが盛り上げた。2点ビハインドで迎えた4回表。レッズ先発ベイリーの初球を先頭スズキが強振すると、打球は勢いよく三塁線へ飛んだ。これに瞬時に反応したのが、この日、右親指骨折から復帰したばかりのスアレスだった。
レフトへ抜けそうな打球を横っ飛びでキャッチ。腹ばい着地からムックリと起き上がると、右膝を地面に着いたまま、事もなげに一塁へノーバウンド送球。ボールはやや二塁寄りに逸れたが、これを一塁ベースに入ったジョーイ・ボットが同じく右膝を着いて好キャッチし、見事アウトに仕留めた。
試合を中継する「FOXスポーツ・オハイオ」では、実況のトム・ブレネマン氏が大興奮。「スアレス、なんてプレーだ! なんてことでしょう! お帰りなさい、エウヘニオ・スアレス。なんてプレーだ!」と、DL復帰の祝福メッセージを挟みながら美技を伝えると、元メジャー投手で1996年のセーブ王&通算172セーブを誇るジェフ・ブラントリー氏は「シルクのようにスムーズ、というのが的確でしょう」と、ダイビングキャッチから膝つき送球まで、流れるような動作の中で行ったスアレスを絶賛した。
8日(同9日)パイレーツ戦で死球を受けて右親指を骨折し、戦列を離れていたこと微塵も感じさせない美技でファンを沸かせたスアレスだが、チームは4-7で敗れ、早くも20敗目(5勝)を喫してしまった。プレーはもちろんだが、1試合でも多く勝利でファンを喜ばせたい。