大谷翔平の“130キロ魔球”は「開いた口が塞がらない」 球界OBも驚嘆した衝撃軌道

7月6日(日本時間7日)のマーリンズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
7月6日(日本時間7日)のマーリンズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷は7日マーリンズ戦で130キロのカーブで複数の三振を奪った

 エンゼルス大谷翔平投手は、投手として6月9日(日本時間10日)のレッドソックス戦から5連勝中。この5試合で33回2/3を投げて16被安打、46奪三振、自責点1、防御率0.27と無双投球を続けている。「MLBネットワーク」は7回10K1失点(自責0)で今季8勝目を挙げた7月6日(日本時間7日)のマーリンズ戦の投球を分析。元メジャーリーガーのマーク・デローサ氏は「カーブが目に留まった」と強調している。

「MLBネットワーク」は大谷の投球を分析した番組の一部を公式ツイッターに投稿。ブレーブスなどでMLB通算1241試合に出場、975安打をマークしたデローサ氏によると、今季開幕から最初の9先発(6月2日のヤンキース戦まで)では、全投球の約41.6%が直球、約28.7%がスライダーだった。だが、直近5試合ではスライダーの比率が37.3%、直球が32.6%になったとした上で、マーリンズ戦で「私の目に留まったのはカーブだ」と語り、実例を挙げた。

 1つは6回1死で迎えたギャレット・クーパーの打席。スライダーや100マイル(約160.9キロ)などを投じた後、フルカウントから81.2マイル(約130.7キロ)のカーブで見逃し三振を奪った。「開いた口が塞がらないほど凄い、鋭く落ちるカーブ。こんなにたくさんの種類の球に打者が対処できるはずがない。球に爆発力がありすぎだし、回転率も信じられないレベルだ」とデローサ氏は語る。

 もう1つは7回先頭のアビセイル・ガルシアをカウント2-2から見逃し三振に仕留めた81.3マイル(約130.8キロ)のカーブ。「エグいカーブを使った。『えっ、今の何?』という感じだ。投手オオタニは終始こんな感じだった。マウンドで完全に主導権を握っていた。マーリンズ打線はなす術がなかった」と評している。

 この試合で大谷は勝ち越しの2点タイムリーも放っている。「スタッフが数字を調べたところ、打者ではブラディミール・ゲレーロJr.に匹敵し、マウンドではディラン・シーズ級の数字を残している。常軌を逸脱している。彼はレジェンドだよ。今後、彼の市場が広がれば世界一のアスリートになれると思う」とデローサ氏は感服していた。

【実際の映像】「開いた口が塞がらないほど凄い」 球界OBも衝撃を受けた大谷翔平の“遅魔球”

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