大谷翔平の“異次元3球種コンボ”は「魔法」 専門家が選ぶ“週間エグい球”1位に
投球分析家のロブ・フリードマン氏が選ぶ「週間エグい球」の1位に
7月6日(日本時間7日)に行われたマーリンズ戦で7回2安打1失点10奪三振で今季8勝目をマークしたエンゼルスの大谷翔平投手。ほぼ完璧な投球でマーリンズ打線を寄せ付けなかった大谷だが、この日投じたストレート、スライダー、スプリットのコンビネーションが、ピッチングニンジャの愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が選ぶ“今週のエグい球”1位に選出された。
米メディア「FOXスポーツ」で掲載されているフリードマン氏による「週間エグい球トップ5」。ここ2週間も5位以内に選ばれていた大谷だったが、ついに1位に選ばれ、記事の中でフリードマン氏は「なぜオオタニがここ28回2/3で自責点を許していないかが分かるだろう。これは魔法だ!」と絶賛している。
160キロを超えるまっすぐと150キロに迫るスプリット、そして大きく曲がるスライダーを駆使して封じた大谷。フリードマン氏はこの3球種を重ね合わせた“オーバーレイ動画”を基に「オオタニがなぜこれだけ打つのが難しく、ア・リーグで最高の投手の1人であるのかをこのオーバーレイは要約している」と解説している。
投じられた瞬間はほぼ同じボールに見える大谷の3球種。途中からそれぞれが違う軌道を描き始めるため、フリードマン氏は「打者はどの球が来るのか見定めなければならず、そのために与えられる時間はほんの一瞬。打者はまた、様々な方向に様々な速度で変化する球に対応しなくてはいけない」と指摘。スライダーの空振り率が44.6%と高い率をマークしていることも合わせて紹介している。
約50センチ横方向に変化するスライダー、同氏が「地面にダイブする」と評するスプリット、そして160キロを超える真っ直ぐ。全てが高い次元で投じられるこのボールが、今季ここまでの大谷の快投を支えている。