西武コロナで守護神消えても“完封リレー” 辻監督もホッ「必死につないだ」

9回に登板した西武・平良海馬【写真:小林靖】
9回に登板した西武・平良海馬【写真:小林靖】

5投手継投でロッテを無失点に抑えた

■西武 3ー0 ロッテ(13日・ベルーナドーム)

 守護神が消えても揺るがない。西武は13日、本拠地・ベルーナドームで行われたロッテ戦に、5投手の継投で3-0の零封勝ち。先発のディートリック・エンス投手が5イニングで5安打3四球を許しながら無失点の“粘投”。6回以降は森脇亮介投手、本田圭佑投手、水上由伸投手、平良海馬投手が1イニングずつ、無失点に抑え切った。この日、リーグトップの22セーブを挙げている増田達至投手をはじめ、源田壮亮内野手、高木渉外野手ら6選手が新型コロナウイルス陽性判定を受け、戦線を離脱。それでも、首位・ソフトバンクを1ゲーム差で追いかける獅子の勢いに、陰りは見えない。

 辻発彦監督は試合後、「必死につないでくれた」とリリーフ陣の奮闘を称え、「2回に先制した後、のどから手が出るほど追加点が欲しかった。7、8回に1点ずつ入った時はうれしかった」と胸をなでおろした。指揮官は試合前には、ナインに「せっかくいい形で来ているが、これ以上離脱者が出ると試合が成り立たなくなる。今まで以上に(感染予防に)気をつけてほしい」と訴えたという。

 先発のエンスは高橋、與座と並んでチームトップの6勝目(4敗)。来日1年目の左腕は、長年“左腕不足”に悩まされてきたチームにとって救世主的存在だが、リリーフ陣の充実ぶりにはさらに目を見張らされる。この日登板した森脇、本田、水上、平良はいずれも防御率が1点台もしくは0点台だ。

 平良は今季2セーブ目。ちなみにこの日、森脇は30歳、水上は24歳の誕生日。スタンドからバースデーソングの祝福を受けた。さらに水上は、オールスターに監督選抜で初出場することが決定し、二重の祝賀となった。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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