キューバからの「亡命選手」はWBCに出場不可 選手協会にコミッショナー伝達と米報道

アストロズのユリ・グリエルとヤンキース(左)のアロルディス・チャップマン【写真:ロイター】
アストロズのユリ・グリエルとヤンキース(左)のアロルディス・チャップマン【写真:ロイター】

亡命選手たちは3月に「選手協会」を設立、WBC参加を希望していた

 来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参加を希望していた「キューバから亡命したメジャーリーガー」に対し、MLB機構のロブ・マンフレッドコミッショナーが実現しないだろうという見通しを語った。米メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。

 キューバは五輪野球で3度の金メダルを獲得した活躍が知られるなど、伝統的な野球強国。ただ米国とは長らく国交がなく、選手が世界最高峰のメジャーリーグでプレーするには亡命という手段を取るしかない状況が長く続いた。今年3月に設立された「キューバプロ野球選手協会」は、他国へ亡命したキューバ出身選手でチームを編成し、WBCなどへの出場を目指すとしていた。

 これに対しマンフレッド氏は、MLBでプレーするキューバ出身選手たちに会ったことを明かした上で「WBCのような国際的なイベントには、適用されるべきルールがある。その一つは、キューバ野球連盟が自国チームのメンバーをコントロールするということだ。彼らがWBCでプレーしたいという気持ちには同情する。しかし、ルールはルールだ」と話し、亡命選手たちにWBC出場への道は開かれないと示唆している。

 亡命選手には元DeNAでアストロズでプレーするユリ・グリエル内野手や、ヤンキースのアロルディス・チャップマン投手がいる。来春のWBCでキューバは1次ラウンドA組に入っており、代表チームはは国内リーグの選手や、政府を通じて選手を派遣しているNPBに在籍中の選手らで構成されるとみられる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND