19歳“両投げ投手”を「リスク承知で指名」 MLB公式も注目「最も興味をそそる」
ブルワーズが18巡目で指名した話題の“両投げ”19歳
19日(日本時間20日)に行われたMLBドラフトで、ブルワーズは18巡目(全体では552位)で19歳のジュランジェロ・サインチェ投手を指名した。MLB公式サイトも「彼は左腕でもあり、右腕でもある。そのため彼は今年のドラフトで最も興味をそそる選手の1人であった」と注目。ただ、契約する可能性は低いようで……。
オランダ生まれキュラソーで育ちで、米フロリダ州のシャンパーナ・カトリック高を卒業したばかりのサインチェ。MLB公式によると、右腕としては94~96マイル(約151.3キロ~約154.5キロ)の速球と79~80マイル(約127.1キロ~約128.7キロ)の変化球の持ち主。一方、左腕としても88~92マイル(約141.6キロ~約148.1キロ)の速球と75~76マイル(約120.7キロ~約122.3キロ)の変化球を投げるという。
もともとは左利きだが、オランダでプロ選手だった父を真似て6歳ごろから右でも投げるようになったとか。2016年のリトルリーグ・ワールドシリーズでキュラソー代表としてプレーした際「スイッチ・ピッチャー」として注目を集めた。2年前にマイアミに引っ越し、今年6月の「MLBドラフト・コンバイン」では、右で3奪三振、左で2奪三振だった。
ただ、ブルワーズ入りの可能性は低いという。ミシシッピ州立大に進学予定だといい、MLB公式も「リスクを承知で指名した」と言及。サインチェ自身もツイッターで「指名されてとても光栄だけど、それでも僕はブルドッグ(ミシシッピ州立大のチーム名)だよ!!」と投稿した。
望みは薄そうだが、ブルワーズの国内スカウト部のトッド・ジョンソン副部長は「素晴らしい大学に入学が内定している選手たちとは契約するのは容易ではないだろうが、なにが起こるか分からない」と希望を捨てていない様子。契約のデッドラインは8月1日(同2日)。稀代の“両投げ投手”の決断が注目される。
(Full-Count編集部)