印象的だった「野球が楽しかった」 鷹・甲斐拓也に離脱期間で生じた思考の“変化”

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

21日の楽天戦で先制打を含む2安打、4出塁と活躍した甲斐

■ソフトバンク 7ー0 楽天(21日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは21日、本拠地・PayPayドームで楽天に7-0で快勝し、首位の座を守った。先発の千賀が8回4安打無失点で8勝目。2回に甲斐の適時二塁打で先制すると、5回には柳田が2点適時打でリードを広げて、中盤以降も加点していった。21被安打17失点で大敗した前日の悪夢を払拭する快勝だった。

 勝利の立役者となったのは戻ってきた正捕手だった。2回だ。内野安打で出塁した今宮を一塁に置き、甲斐が打席へ。「あまり難しく考えずシンプルに打席に立ちました」。3ボール2ストライクからの6球目、楽天先発の岸が投じたチェンジアップを捉えると打球は左翼フェンスに直撃。あと一歩のところで今季初本塁打とはならなかったものの、先制の適時打となった。

 甲斐は2打席目でも左前安打で出塁すると、第3打席、第4打席では四球を選び、この日2打数2安打2四球と4打席全てで出塁。バッテリーを組んだ千賀滉大投手は8回4安打無失点と好投し、攻守両面でチームの勝利に貢献した。試合後は「お立ち台とかいうよりもチームが勝つことですね。チームが勝ったのでよかったです」と、安堵の表情を浮かべた。

 甲斐は6月28日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、2017年の1軍定着後では、初めて戦線から離脱した。隔離期間、ファームでの調整は2週間を超え、雨天中止となった16日のロッテ戦からチームに再合流した。「悔しい気持ちもありました」という離脱期間だが、この日々がまた1つ、甲斐を変化させる糧になった。

「マイナスに考えても仕方ないので、この期間をなんとかプラスに」

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