佐々木朗は“2冠”に現実味、松本剛の離脱で首位打者どうなる パのタイトル争い
佐々木朗は奪三振で由伸に4差、規定に6回足りないが防御率1.48
プロ野球の前半戦は24日に終了。パ・リーグでは藤本博史新監督が率いるソフトバンクが首位ターンも、5位オリックスまで2.5ゲーム差にひしめく大混戦となった。個人タイトル争いに目を転じれば、最も目を引くのは防御率争い。ソフトバンク・千賀滉大投手の1.70を筆頭に4人が1点台をマークしている他、規定投球回に到達していないがロッテ佐々木朗希投手は驚異の1.48をマークしている。
“投高打低”が顕著な2022年シーズン。パの防御率は例年にはないハイレベルな争いだ。千賀の1.70からオリックス山岡泰輔の1.75、日本ハム加藤貴之の1.79、オリックス山本由伸の1.81と1点台の投手が続く。さらに佐々木朗は規定投球回に6イニング足りない状況で1.48。右手中指のマメを潰した影響で7月1日の楽天戦を最後に実戦から遠ざかっているが、復帰すれば“大本命”だろう。
奪三振も熾烈。山本が128で1位だが、佐々木朗が124で2位につける。奪三振率は山本の9.29に対して13.13。こちらも復帰すれば佐々木朗に分がありそうだ。勝利数では10勝の山本が日本ハム・伊藤大海と千賀に2差をつけている。セーブ数ではオリックス平野佳寿が25でトップ。ロッテ益田直也が2差、西武・増田達至が3差で追う展開になっている。
打撃の打率部門では日本ハム・松本剛外野手が.355で首位を快走も、19日オリックス戦で自打球を受けて左膝蓋骨下極を骨折。実戦復帰まで4週間の見込みで、この長期離脱がどのような影響を及ぼすか。2年連続首位打者のオリックス吉田正尚外野手が規定打席に到達し、.314で2位につけている。大逆転はあるのだろうか。
松本剛は安打数でも108本でトップだが、2位はロッテ高部瑛斗外野手で96本、3位は楽天・島内宏明外野手の94本で予断を許さない状況となった。昨季は4選手がタイトルを手にした盗塁は高部が27でトップ。21で2位の松本剛の離脱もあり優位は揺るがない。
本塁打は西武・山川穂高内野手が29本で独走。長期離脱さえなければ3年ぶり3度目のキングは確実な状況だ。一方、打点は楽天・浅村栄斗内野手が59、山川が58、吉田正が52、ソフトバンク柳田悠岐外野手が48と混戦模様だ。
(Full-Count編集部)