2014年に飛躍を期待したいプレーヤー 巨人・今村信貴投手は憧れの先輩左腕のように輝けるか
村田修一の門下生となった今村
沖縄の照り付ける日差しの中、19歳の今村信貴は来季に向けて、自主トレーニングを行っている。「野手の心理を学びたいと思いました」と、巨人の主砲・村田修一の門下生になった。寝食を共にして、一流打者の“心”を勉強している。
バッターの気持ちが分かれば、勝負のレパートリーが増えると考えた。一昨年に2軍でノーヒットノーランを達成した今村は昨年、2軍で10勝を挙げるなどファームでは敵なしだった。シーズン終盤で1軍に初昇格し、大きなカーブを武器にプロ1勝もマーク。今年は開幕ローテーション入りを目指している。
さらに進化するためには、1軍にいた経験を生かさなくてはならない。肌で感じた1軍の打者の感覚を失わないためにも、投手とではなく、主力選手との合同自主トレを選んだ。
憧れは同じ左腕投手の杉内俊哉だ。力を抜いている感じがするにも関わらず、強い球がくることに凄さを感じる。簡単に真似はできないが、習得したい技術だという。杉内はホークス時代に2軍でノーヒットノーランを達成し、1軍でも一昨年にノーヒットノーランを成し遂げた。今村が杉内のような投手に成長し、1軍での大快挙を披露する日が来ることに期待したい。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count