ヤンキースの“ぜいたく税”は2910万ドル
ヤンキースに次いで2位のドジャースは首位を独走
今回の注目トピックスは、いわゆる“ぜいたく税”だ。米全国紙USAトゥデーは11日付の紙面で今季の各球団の年俸総額に対する課徴金、いわゆる“ぜいたく税”の金額について報じた。
同紙によると最も高額なのはイチロー、黒田博樹の所属するヤンキースで、史上最高額となる2910万ドル(約29億1000万円)を支払う見込みだ。
A・ロドリゲスら高額年俸者に加え、開幕前に負傷者が続出した影響でバーノン・ウェルズ、トラビス・ハフナーらを緊急補強した今季の年俸総額は2億3620万ドル(約236億2000万円)で、制度が始まった03年から11年連続でぜいたく税を支払うことに。一方で、ヤンキースは地区優勝が絶望的で、ワイルドカード争いのまっただ中。プレーオフ進出を逃せば、最近19年で2度目の事態となる。
2位に入ったのはドジャースだ。昨年末の時点では今季の1位“浮上”が確実視されていたが、ヤンキースには及ばなかった。ただ、同紙によると、ロースター40人の年俸総額は球団史上最高額の2億3450万ドル(約234億5000万円)で、その差はわずか。昨年、球団の所有権が潤沢な資金を持つ投資家グループに移り、大型補強を敢行した影響が出た形だ。こちらもぜいたく税を払うことが確実だが、ヤンキースと違い、ナ・リーグ西地区首位を独走している。
30球団で年俸総額が最低だったのは、ア・リーグ西地区最下位に沈むアストロズの2920万ドル(約29億2000万円)。ぜいたく税とは無縁だ。また、プレーオフ進出争いを繰り広げるチームは、ナ・リーグでは東地区のブレーブスが9520万ドル(約95億2000万円)、中地区2位のパイレーツが7390万ドル(約73億9000万円)、ア・リーグでは中地区2位のインディアンスが8810万ドル(約88億1000万円)、西地区首位のアスレチックスが7040万ドル(約70億4000万円)、東地区2位のレイズが6410万㌦(約64億1000万円)となっている。
年俸総額で圧倒的な差をつけられているヤンキースを抑え、レイズ、インディアンスらがワイルドカードでプレーオフ進出を果たせだろうか。
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