ドジャース名物アナのビン・スカリー氏が94歳で死去 野茂英雄のノーノーなど実況
ジャッキー・ロビンソンのプレーやサンディー・コーファックスの完全試合なども実況
ドジャースの名物実況として活動し「20世紀で最も偉大なスポーツ・アナウンサー」とも言われたビン・スカリー氏が2日(日本時間3日)、亡くなった。94歳だった。この日、ドジャース公式ツイッターなどが訃報を伝えた。
スカリー氏は1950年、MLBに加入したドジャース(当時ブルックリン・ドジャース)の専属実況アナウンサーとして活動を開始。ジャッキー・ロビンソンのプレーを実況したほか、1965年のサンディ・コーファックスの完全試合や1996年の野茂英雄のノーヒットノーランの実況なども担当していた。
「ドジャースの声」などとも称され、1982年には米野球殿堂から「フォード・C・フリック賞」が授与され“野球放送における殿堂入り”を果たした。2016年に引退し、同年11月には大統領自由勲章も受章していた。
ドジャースのスタン・カステン球団社長はコメントを発表し「我々は象徴を失いました。ドジャースのビン・スカリーは全てのスポーツ界で最も偉大な“声”でした。アナウンサーとしてだけでなく、人道主義者としても偉人でした。人々を愛していました。人生を愛していました。野球、そしてドジャースを愛していました。そして家族を愛していました。彼の声は、我々の心に一生届き、刻み込まれます。この困難な時間において、家族にお悔やみを申し上げます」と悼んだ。
(Full-Count編集部)