佐々木朗希、復帰戦160キロ超なしも「問題ない」 専門家が気になった“球の軌道”
後半戦初マウンドは5回1/3を投げ8安打、自己ワーストタイの5失点で2敗目
■楽天 5ー4 ロッテ(3日・楽天生命パーク)
ロッテの佐々木朗希投手は3日、敵地での楽天戦に先発し5回1/3を8安打、自己ワーストタイの5失点で今季2敗目を喫した。後半戦初登板となったが、160キロ超えのボールは1球もなく本調子とは言えないマウンド。阪神、オリックスで活躍し、日本記録の1試合19奪三振も達成した野球解説者の野田浩司氏は「全てシュート回転、真っすぐの軌道がなかった」と分析した。
自慢の真っすぐが走らず、苦しいマウンドとなった。初回は島内に中前適時打を浴び1点を失ったが、その後は走者を許しながらも5回まで無失点。だが、2点リードの6回は1死二塁から西川に右前適時打を浴び、小深田、浅村、島内と計4連打で逆転を許し降板となった。
直球の最速は158キロ、フォークも高めに浮く場面もあった。7月1日に右手中指のマメを潰し、リーグ戦は約1か月ぶりのマウンドとなった右腕を野田氏は「雨の影響、湿気など悪条件を差し引いても、ボールに力はなく体のキレも悪かった」と、本来の姿ではなかったと見ている。