“戦力外”筒香嘉智に「声はかからないだろう」 獲得球団現れず…続くメジャーへの挑戦
筒香は2024年も「ここ(米国)でプレーしていく」と代理人明言
パイレーツは2022年8月3日(日本時間4日)、筒香嘉智内野手をメジャー出場前提となる40人枠から外す「DFA」の手続きをとり、事実上の戦力外とした。打率1割台と低迷しており、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「いずれにせよ確実にウエーバーで声がかからないだろう」と見通した。それから1年あまり。米での可能性を模索している。
2021年途中にパイレーツに加入し、バットで存在感を発揮。2022年は単年契約で残留するも、5月に故障で離脱。7月に復帰するも、50試合出場で打率.171、2本塁打、19打点と低迷していた。
ウエーバーにかけられ、他球団のオファーを待っていたが、トレード期間が終了した直後とあって積極的に動く球団は少なかった。加えて、同メディアは「まだ今季年俸400万ドル(当時約5億3000万円)のうち140万ドル(当時約1億8000万円)の負担が残っている」と、他球団が難色を示す要素を指摘していた。
結局獲得する球団は現れず、4日(同5日)に自由契約に。8月にはブルージェイズとマイナーで契約するも、オフにFAとなった。2023年はレンジャーズとマイナー契約を結ぶと、調子を上げた6月には出場機会や昇格の可能性などを総合的に考え、契約をオプトアウト(破棄)して自ら退団した。
しかし獲得に手を挙げる球団はなく、8月には米独立リーグのアトランティックリーグに所属するスタテンアイランド・フェリーホークスに入団。12試合で打率.359、7本塁打、13打点の活躍を見せると、21日(同22日)にはジャイアンツとマイナー契約を結んだ。2Aから3Aに昇格も、メジャーには届かず、渡米4年目のシーズンを終えた。
2023年11月のGM会議では、ジョエル・ウルフ代理人が「NPBには復帰しない。ここ(米国)でプレーしていく。それは確かなことだ」と断言。これからも米国で、夢への挑戦を続けていく。