イチロー黄金期を指揮した名将が賛辞 「最も偉大なプレイヤーの1人」
メルビン監督は2004年にマリナーズで指揮を執った
マリナーズは3日(日本時間4日)、イチロー外野手が球団特別補佐に就任し、今季はプレーしないと発表した。この日、本拠地セーフコフィールドでマリナーズと対戦したアスレチックスを率いたのはボブ・メルビン監督だ。マリナーズで2年間、背番号「51」を指導した名将は「今まで出逢った最も献身的な選手」と称賛している。MLB公式サイトが報じている。
「もしも彼も賛成しているなら、正しい選択だと思う。誰かの邪魔をしたいと願う人間じゃない。彼が今もこの球団の一員でいることは素晴らしいことだ。なぜなら、この街にとって、彼はとてつもない存在なんだ」
2003年と04年にマリナーズで指揮を取ったメルビン監督は、こう語ったという。外野手5人体制という異例の構成となっていたマリナーズで若手に出場機会を譲った形となった背番号51の決断と、シアトルと“生涯契約”を結んだことについて高く評価している。
「彼とは気楽に話せる間柄なんだ。当時から関係性が積み上げられてきた。彼は昼も夜も、次の試合について考えているんだ。常々この話はしているが、私にとって彼は今までの指導人生で、最も手がかからない選手だった。なぜなら、その日の試合について話さえすれば、彼は準備ができているし、何をすべきか分かっているんだよ」
イチローはメルビン政権の2004年にメジャーシーズン最多安打記録の262本という金字塔を打ち立てた。このシーズンの打率はキャリアハイの.372だった。
「野球史上において、最も偉大なプレイヤーの1人だ」
イチローの黄金時代を間近で見届けたメルビン監督は、愛弟子を温かい目で見送るようだった。
(Full-Count編集部)