ダルビッシュ、援護なし7敗目も「文句はないです」 36歳も充実「体はすごく元気」
今季最長8回1/3で6奪三振無四球5安打3失点
■ナショナルズ 3ー1 パドレス(日本時間19日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手は18日(日本時間19日)、本拠地・ナショナルズ戦に先発登板し、今季最長8回1/3を投げて6奪三振5安打3失点の好投を見せた。しかし、打線の援護はなく、同点の9回にピンチを作って降板。救援投手が勝ち越しを許したため7敗目を喫した。ダルビッシュは「援護に関しては全く何も思わないですね。みんなトライして自分の数字のためにやっている。何より自分が打席に立って、その難しさを分かっているので。毎回援護がなかったとしても、そこに文句はないです」と話した。
安定感抜群だった。3回2死からバルガスに右越えへの先制ソロを許したものの、8回まで1失点投球。しかし、続投した9回は1死一、二塁のピンチを作っての降板となった。中4日、球数が100球に迫る中で9回続投。「(首脳陣から)大丈夫かと言われたので、大丈夫と言いましたけど。負けたので何も言うことは何もないです」。救援した左腕ヘイダーが2者連続四死球で勝ち越しを許した。
東海岸のマイアミから移動ゲームだった。「昨日は早めに帰らせてもらって。(トレーナーに)家に帰ってからマッサージをしてもらったので。サンディエゴは長いフライトが多いので、すごく慣れてきて、短く感じるので。あまりそんなに体はキツくない感じはありました」と話す。この試合では、カットボールが効果的に決まった。「この2日間ぐらい、新しいグリップにして、ブルペンで投げたりとか、キャッチボールをしていたので。左打者にはホームラン、ヒットを打たれましたけど、右打者にはすごく満足のいくカットボールを投げられました」と手応えを口にした。
今季18度目のクオリティスタート(QS)と安定感が際立つ。中4日の登板間隔では「今まではトレーニングをちゃんとやって、という感じだったんですけど。中4日になるとブルペンを投げなかったりとか。今回は投げたんですけど、トレーニングをほぼしなかったりとか」と調整に工夫を凝らしている。
16日に36歳の誕生日を迎えた。「昨日帰ってきて、家族がすごくハッピー・バースデーを歌ってくれたりして。いい時間を過ごせました」と家族に感謝した。「体はすごく元気。25歳、26歳の時よりも。今の方が体の回復が早いと感じたりするんですけど。自分が感じていても、球団の人はなかなかそうは見てくれないので。やっぱり先が見えてきているからこそ、1日1日をより大事に、幸せに感じるようになっている」。負けられないポストシーズン進出争いへ臨んでいく。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)