1枚のカードが衝撃の17億円超に… 屋根裏部屋から見つかったトレカが史上最高値で落札
1952年のトップス社製ミッキー・マントルのカードが17億円で落札
思わぬ高値がつくこともあるオークションの世界。そのオークションでも人気のカテゴリーの1つが、MLBのトレーディングカードだ。このほど、偶然に屋根裏部屋から見つかった1枚のカードが史上最高値となる1260万ドル(約17億5000万円)で落札された、とMLB公式サイトなどが伝えている。
MLB公式サイトによると、7月26日(日本時間27日)に「ヘリテージ・オークションズ」が競売にかけたのは、1952年のトップス社製「ミッキー・マントル」のカード。70年前のカードにも関わらず、“ほぼ新品”の状態で出品され「トレーディングカード界に衝撃が走った」という。
このオークションは8月27日(同28日)に終了し「ヘリテージ・オークションズ」はこのカードを1260万ドル(約17億5000万円)で売却したという。記事によれば、これはスポーツカードだけではなく、あらゆるスポーツ関連の記念品の中で、史上最高額になるという。8月上旬に725万ドル(約10億500万円)の値がついた元パイレーツで通算3420安打を放ったホーナス・ワグナーのカードの価格も上回った。
このマントルのカードは、コレクター界では有名なアラン・“Mr.ミント”・ローゼン氏のコレクションの一部だった。1980年に、父親から屋根裏部屋に眠っていた多くのカードを譲り受けたという元の所有者が、アラン氏に連絡。アラン氏はそのカードが本物であることを確認し、5500枚のカードを12万5000ドル(約1750万円)で買い取った。今回、史上最高値で落札されたマントルのカードは、その中の1枚だったという。
MLB公式サイトは「ヘリテージ・オークションズ」のスポーツ・オークション担当クリス・アイビー氏のコメントも伝え、同氏は「このカードは戦後に製造された象徴的なカードの中では最も状態が良いと言えます。さらに、収集ホビー史上最も物語性のある人物のコレクションの一部だったということから、このカードは別格と言えます」と語っている。