最強左腕カーショーがDL入り 「しばらく離脱の可能性」でド軍に大きな痛手
今季1勝4敗で球速低下の指摘も、オフの「オプトアウト」にも影響が
ドジャースのメジャー最強左腕クレイトン・カーショー投手が6日(日本時間7日)に故障者リスト(DL)入りした。米メディアによると、MRI検査で上腕二頭筋の腱炎と診断されたという。これで3年連続のDL入り。世界一を目指しながら、開幕から苦戦するドジャースにとっては大きな痛手で、カーショーは今年も先発投手にとって大台の1つであるシーズン200イニングに到達しない可能性が高まった。
カーショーは今季、7試合に登板して1勝4敗と黒星が先行。防御率2.89は決して悪い数字ではないが、例年と比較すると最強左腕らしからぬ成績で、直球の球速低下も指摘されていた。
MLB公式サイトは、カーショーが10日の故障者リストに入ったことを伝え「ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞を3度とMVPを受賞したカーショーの代わりは誰にも務まらない。今年はカーショーにとってオプトアウト前のシーズンとなるが、これで3年連続の故障者リスト入りとなった」と指摘。カーショーは、今季終了後に契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を持っており、移籍先や契約の規模も早くから注目されていたが、長期離脱となれば影響が出る可能性もある。
記事によると、カーショーは取材に対応することなく、遠征中のメキシコからロサンゼルスに戻ったという。ドジャースは、前回登板(1日)の次の日に当たる2日に遡ってDLさせることも可能だったが、その措置は取らなかった。このことから、「しばらく離脱する可能性もある」という。
ドジャースでは故障者が続出中で、主軸の三塁手ジャスティン・ターナー内野手、トミージョン手術で今季絶望の遊撃手コーリー・シーガー、右翼手のヤシエル・プイグらが既に離脱。投手陣でも、先発左腕の柳賢振、フリオ・ウリアス、トム・コーラーらがDLに入っている。
記事ではこのことにも触れ、強化担当責任者のアンドリュー・フリーマン氏が「明らかに厳しい状況ではあるが、野球に怪我はつきものだ。このチームは無理だと言われても、ここ数年逆境に立ち向かってきた。同じことをしたい」と語ったことを紹介。ただ、カーショーの離脱は痛すぎる。最強左腕にとっては初めての腕の負傷ということも懸念材料だという。
登板では痛みを感じていたといい、デイブ・ロバーツ監督は現地メディアに「少し不安に感じている」「少し悩ましいが、前に進まなければならない。クレイトンが苛立っていると分かっている。彼はここ数年こうしたことに対処している。彼は前進したがっている」と語っている。前田健太投手ら、残された先発投手が穴を埋められるか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)