ヤンキースのスカウトが注目した大阪桐蔭の3人 捕手松尾は「ベリーグッド!」

侍U-18代表・松尾汐恩【写真:川村虎大】
侍U-18代表・松尾汐恩【写真:川村虎大】

大阪桐蔭・松尾は「ベリーグッド。ボールの止め方がすごくいい」

 若き侍たちに、世界も注目している。18歳以下の野球世界一を決める「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」が9日(日本時間10日)、米フロリダ州・ブラデントンで開幕。野球日本代表「侍ジャパン」は初戦でイタリアに6-0で快勝した。バックネット裏には、米球界のスカウトも集結。昨秋の明治神宮大会、選抜を制した大阪桐蔭の3選手の名前を挙げ、日本の野球を「基本がとてもしっかりしている」と評価した。

 日本は初回、先頭で浅野翔吾外野手(高松商)が左翼線に二塁打を放つと、犠打で1死三塁とし、3番・松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)の犠飛で先制した。さらに2回にも、1死満塁から浅野の左前2点適時打を皮切りに、一挙5点を奪った。投げては先発の生盛亜勇太投手(興南)、川原嗣貴投手(大阪桐蔭)、野田海人捕手(九州国際大付)の3人の完封リレーで締めた。

 この日、球場にはNPB球団だけでなく、米球界のスカウトも詰めかけていた。名門ヤンキースの国際スカウト、ダグラス・スカイルズ氏もイタリア戦を視察した。

 日本では、高校通算67本塁打を誇る両打ちのスラッガー浅野らに注目が集まるが、スカイルズ氏が最初に名前を挙げたのは、2番手で登板した川原だった。4回から3回を投げ1安打無失点無四球4奪三振で勝ち投手に。「まだ彼らをじっくり観察しているわけではない」としながらも「かなり良かった」と評価した。

 バッテリーを組んだ松尾も「ベリーグッド!」と絶賛。「ボールの止め方がすごくいい」と守備力を褒めたたえた。ほかにも中堅を守った大阪桐蔭・海老根優大外野手や先発の生盛の名前を挙げた。

 日本の野球についても「基本がとてもしっかりしている。いいスイングをしているし、走塁もいい。理にかなったプレーをしていますね」と話したスカイルズ氏。日本の将来を担う若き侍に興味津々だった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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