鷹・内川が史上51人目の通算2000安打 王手から15打席目「やっと打てた、しんどかった…」
通算1999安打で迎えた西武戦の4打席目に達成
ソフトバンクの内川聖一内野手が、史上51人目の通算2000安打を達成した。大台到達へ残り1本と王手をかけて迎えた9日、メットライフドームで行われた西武戦。8回の第4打席で中前安打を放ち、ついに記録を達成した。
5日のオリックス戦で1安打を放って王手をかけたが、6日のオリックス戦では5打席ノーヒット。移動日となった7日を挟み、仕切り直しとなった8日の西武戦(県営大宮)でも5打席に立ったが、安打は出ず。王手をかけてから11打席無安打と、あと1本がなかなか出なかった。
この日の西武戦も3打席目まではノーヒット。14打席連続ノーヒットで迎えた8回1死一塁で迎えた第4打席。2ボールからの3球目、西武2番手の武隈が投じた高めのチェンジアップをはじき返すと、打球は二塁の頭上を越えて中前へ。打球の行方を確認すると、内川は破顔一笑、一塁ベンチに向けて右手を掲げて一塁へと向かった。
敵地は大歓声に包まれ、一塁ベース上で安堵の笑顔を浮かべた内川。西武の松井稼頭央、そして王貞治球団会長から記念の花束を受け取ると、代走・川島が送られ、この日はお役御免。ベンチに戻ると、チームメートや首脳陣とハイタッチを繰り返し、喜びを分かち合った。通算2000安打はプロ野球の歴史において、史上51人目の快挙となった。
記録をようやく達成した内川は球団を通じて「やっと、やっと打てた、しんどかったな…というのが今の素直な思いです。まずは、いつも支えてくれる家族、チームのみんな、ファンの皆さんに『本当にお待たせしました、ありがとう』と言いたいですね。試合中なのにお祝い頂いた、王会長と松井稼頭央さんにも感謝です。驚きました。この記録も元々は通過点とすら思っていなかったんですが、これまで達成された方々の名前や、周囲の盛り上がりを見るにつれ、やっぱりすごい記録なんだなと意識するようになりました。達成までの生みの苦しみも充分味わいました…色々ありましたね。すんなりあと一本が打てないあたり、2000本打ってきたとはいえ、僕もまだまだだということです。早くチームのために2001本目を打ちたいです」とコメントした。
2000年のドラフト1位で大分工高から横浜(現DeNA)に入団した内川。2010年オフにFA権を行使して、ソフトバンクへと移籍した。プロ初安打は2年目、横浜在籍時の2002年4月24日、札幌ドームで行われた中日戦。9回にギャラードが放った右前安打が2000安打への第1歩だった。
(Full-Count編集部)