侍U18・馬淵監督「3、4番でスクイズできない」　サヨナラ好機でノーサインだった訳

7回に同点に追いつかれるもサヨナラ勝ち「楽な試合ばっかりは当然ないと思っていた」

　野球日本代表「侍ジャパン」U-18が劇的なサヨナラ勝ちで開幕3連勝を飾った。11日（日本時間12日）、米フロリダ州・ブラデントンで開催された「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」のパナマ戦を5-4で勝利。グループBで単独首位に立った馬淵史郎監督は「何とか勝ち切れたというのはチームの財産になる」と、安堵の表情を見せた。

　日本は3回に内海優太内野手（広陵）の左前適時打などで4点を先制。2点リードで迎えた7回は守護神・山田陽翔投手（近江）が今大会初登板したが、2点を失い同点に追いつかれた。それでも、その裏は1死満塁から4番・内海優太内野手（広陵）がサヨナラ犠飛を放ち勝利を手にした。

　ヒヤヒヤする展開も勝利を手にした馬淵監督は「楽な試合ばっかりは当然ないと思っていたのでね。何とか勝ち切れたというのはチームの財産になる」と、試合を振り返った。

　試合を決めた内海の打撃に関しては「あそこで（相手投手が）ようストレートを投げてくれた。チェンジアップで嫌な流れだったけど、よう投げてくれた。スクイズできないじゃないですか。3番、4番で。満塁だったら。失敗したらダブルプレー、トリプルプレーにもなってしまう」と、主軸に託したことを明かした。

　守護神・山田が2点を失ったが「良いキレしているんですけどね。狙いすぎ。2点差あるんだからホームラン打たれても4-3で勝ちなのにね。調子は問題ない。あんなに切れるボールがあるんだから」と語った。

（Full-Count編集部）