ほぼ絶望的も…侍U18が決勝進出する可能性は? 欠かせない“3つの条件”
オランダに1-0で勝ち、2勝2敗で4位以上が確定した侍U18
「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ・サラソタ)のスーパーラウンド第2戦が16日(日本時間17日)に行われ、野球日本代表「侍ジャパン」U-18はオランダに1-0の5回降雨コールドで勝利。4強進出が確定した。現時点では4位だが、17日(同18日)に実施されるスーパーラウンド最終戦の結果次第では、わずかながら決勝進出の可能性も残る。大逆転2位以内=決勝進出を果たすための“条件”を検証する。
18歳以下の野球世界一を決める今大会には、12の国と地域が参加している。グループAとBに分かれ、オープニング(予選)ラウンドを戦い、上位3チームがスーパー(決勝)ラウンドに進出した。オープニングラウンドの成績が持ち越され、別グループと総当たりを行い、上位2チームが決勝戦、3位&4位のチームが3位決定戦を行う。
日本は今大会、オープニングラウンドでチャイニーズ・タイペイに敗れ4勝1敗の2位で通過した。スーパーラウンドでは初戦で韓国戦に0-8で完敗。この日のオランダに1-0で勝利し、2勝2敗とし、4位以上を確定させた。現時点での順位は、3勝1敗で並ぶチャイニーズ・タイペイ、韓国、米国に次ぐ4位で、17日(同18日)の米国戦を迎える。逆転で決勝に進出するためには、米国と韓国と3勝2敗で並びTQB(Total Quality Balance=得失点率差)で上回る必要がある。
まず、韓国がメキシコに敗れることが条件になる。メキシコに勝った場合、韓国は4勝1敗となる。チャイニーズ・タイペイがオランダに敗れ、日本が米国を下して、チャイニーズ・タイペイ、日本、米国の3チームが3勝2敗で並んだとしても、直接対決の成績で2勝しているチャイニーズ・タイペイが決勝に進出する。
チャイニーズ・タイペイがオランダに敗れても日本は3位決定戦に回ることが決まる。韓国がメキシコに敗れ、日本が米国に勝利すると、4チームが3勝2敗で並ぶが、直接対決の成績により、チャイニーズ・タイペイ、韓国が2勝1敗で決勝に進出する。