巨人で2度の最多勝&7度の2桁勝利 今季限りで引退…内海哲也の“特徴”とは
内海は巨人に15年間在籍、FAの人的補償で2018年オフに西武へ移籍
西武の内海哲也投手が8月16日に今季限りでの現役引退を表明。9月19日に会見を開いた。プロ19年目のシーズンを送っている左腕は今季から投手兼任コーチとしてプレー。若手投手にとっては“生きた教材”であり、これまで培ってきた豊富な経験をチームに還元してきた。今回は内海の19年間の現役生活を振り返る。
内海は東京ガスから2003年のドラフト自由枠で巨人に入団。入団から2年間は防御率5点台と苦しんだが、3年目の2006年に12勝を挙げ、防御率2.78をマークした。2007年には14勝&180奪三振を記録し、自身初タイトルとなる最多奪三振も獲得した。同年から2013年までの8年間で7度の2桁勝利を記録。2011年は自己最多の18勝を挙げ、初の最多勝を獲得。2012年も15勝を挙げ、2年連続最多勝の快挙を達成した。2年続けて防御率1点台とその安定感は際立っていた。
2013年も13勝を挙げて防御率3.31。2014年は防御率3.17ながら7勝に終わり、その後は2桁勝利に手が届かないシーズンが続いた。それでも2016年には9勝をあげて復活を印象付け、2018年も5勝をマーク。2018年オフにFA移籍した炭谷銀仁朗捕手の人的補償で西武に移籍する運びとなった。
新天地でも先発として期待されたが、2019年は故障の影響で1度も1軍登板を果たせず。2020年以降も1軍登板機会は限定的だった。しかし、今季は5月7日の日本ハム戦で先発して5回1失点の好投。史上92人目となる通算2000投球回を達成した。