大谷翔平、“完全無欠”の選手への過程 米メディアが分析、昨年からの進化の証拠
打撃では三振率が減少し、より広角に「昨年よりバランスは取れている」
エンゼルスの大谷翔平投手は今季ここまで投手として13勝、打者で34本塁打をマーク。史上初となる“ダブル規定到達”が現実味を帯びている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、MVPを受賞した昨年のパフォーマンスと比較。投打で進化を遂げた面を具体的に挙げている。(数字は日本時間19日時点)
17日(日本時間18日)の本拠地でのマリナーズ戦で7回無失点。13勝目を挙げた大谷は試合後に「去年よりいいシーズンになってきているのは自信にしていい。投打のバランスを含めて、去年以上のシーズンを送れているのは自信になるかなと思います」と述べた。記事は「結論から言うとオオタニの主張は『正しい』。成績を見ると判断は難しいかもしれないが、紛れもなく事実だ」と述べ、比較検証している。
打撃については、表面上は「昨年の成績の方が今年より優れている」とした上で大きな改善が見られた点を列挙。7月13日(同14日)以降のOPSは.987で、昨季の同期間は.839だった。最も改善されたのは三振率で、昨季は29.6%(639打席で189三振)だったが、今季は24.2%(600打席で145三振)に減少。既に昨年の138安打を超えて139安打を放ち、打席数は39打席少ない。二塁打数は昨年の26本に並んでいる。
引っ張る打球も今季は劇的に減少。昨季は46.6%だったが、今季は36.5%に。空振り率は7%も改善され、長打力は衰えていない。「オオタニが好調の時は、フィールドのあらゆる場所に打球を運んでいる。打撃面では昨年ほどパワフルではないかもしれないが、昨年よりも間違いなく打撃のバランスは取れている」と分析している。