3ランで慶應を追い詰めた日大藤沢・田上 「メンタルの弱さ出た」最後の打席

本塁打を放った日大藤沢の4番・田上優弥【写真:大利実】
本塁打を放った日大藤沢の4番・田上優弥【写真:大利実】

日大藤沢は神奈川大会準決勝で慶應義塾に1点差惜敗した

 高校野球の秋季神奈川県大会は25日、サーティーフォー保土ヶ谷球場で準決勝が行われた。第1試合で日大藤沢は6-7で慶應義塾に敗れ、関東大会への切符を逃した。8回に2点差に迫る3ランを放つも最後の打者になった田上優弥内野手(2年)は「不甲斐ない」と悔しさを表し、雪辱を誓った。

 試合は、慶應義塾・福井直睦(2年)の3ランなどで5回を終えて5点のリードを許す展開。日大藤沢の山本秀明監督は「(雰囲気が)沈んでいた。鼓舞しながらでした」と振り返るほどの“先制パンチ”だった。

 それでも、5回終了後のグラウンド整備中に、“つなぐバッティング”に意識統一して前を向いた。効果はてきめん。直後の6回、7回に打線が繋がり1点ずつ取り返した。

 2-7で迎えた8回、慶應義塾の投手は背番号「1」を背負う松井喜一投手(2年)に交代。日大藤沢ナインは「スライダーでカウントを取りに来る」という情報を元に、外角スライダーは捨てて“内角狙い”を徹底した。この一体感が大逆襲を呼んだ。

日大藤沢・田上は8回に3ラン、1点を追う9回は右飛に倒れた

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