イチロー、相手監督退場で冷や汗? マ軍監督代行が明かしたベンチでの一幕
イチローベンチコーチ、代理の代理はならず…ダブルヘッダーで1勝1敗
マリナーズのイチロー会長付特別補佐は12日(日本時間13日)、敵地デトロイトでのタイガースとのダブルヘッダー2試合でベンチコーチを務めた。サービス監督が長女の卒業式に出席するためチームを離脱し、ベンチ入り可能な首脳陣の枠が空いたための特別措置。アクタ・ヘッドコーチが監督代理を務めたチームは第1試合を3-4で競り負けたが、第2試合は9-5と雪辱。「イチローコーチ」は1勝1敗と五分で役目を終えた。
第2試合の勝利後、足早にマウンド付近へ駆け寄り、チームメートを笑顔で迎えたイチロー。試合前にはラインアップカードを書くなどベンチコーチの仕事をこなした。第2試合前にメンバーカードをタイガースのガーデンハイアー監督と交換する役目も任されるなど、試合中はベンチで忙しく仕事をこなす姿があった。
選手のプレーに拍手を送ったり、時折声を出しながら戦況を見守った。そんな中、第2試合の5回にタイガースのガーデンハイアー監督が審判に抗議して退場処分をくらうと、イチローは慌ててアクタ監督代行に「お願いだから退場にはならないでください」と告げたという。アクタ監督代行が退場処分となれば、イチローが代理の代理監督となることから、ファンのツイッターでも期待が高まっていた。
アクタ監督代行は「多くのファンは自分が退場になってイチローが監督代行にステップアップすることを期待したみたいだけど、彼は監督を務めたくはなかったようだね」と笑いながら、ベンチコーチとの息の合ったやりとりを振り返った。