ドジャース往年の豪華メンバー集結 1988年WSの2発にマントルの“秘話”
ドジャースが「オールドタイマーズ・デー」
ドジャースは12日(日本時間13日)の本拠地レッズ戦で「オールドタイマーズ・デー」を開催した。
今回のテーマは、ちょうど30年前の1988年ワールドチャンピオンチーム。「投」の立役者であるオーレル・ハーシュハイザー、「打」の立役者カーク・ギブソンをはじめ、レギュラーシーズンで1本塁打ながらワールドシリーズで2本のホームランを放ったミッキー・ハッチャー、切り込み隊長のスティーブ・サックス、ダンディな着こなしのロン・チューダー、抑えのジェイ・ハウエル、熱血指揮官のトミー・ラソーダらが勢ぞろいした。
またレジェンド、サンディ・コーファックス、ドン・ニューカムにモーリー・ウィルス、さらには81年ワールドシリーズ優勝メンバーのフェルナンド・ヴァレンズエラ、スティーブ・ガービー、ロン・セイ、ビル・ラッセル、ケン・ランドロー、リック・マンデー、その他、大ベテランのドジャースで唯一首位打者を獲得したトミー・デービス、ホームランバッターのショーン・グリーンらが姿を見せるなど、いつになく豪華なメンバーとなった。
この日ドジャースはレッズに3-5で敗れたが、同日はアラムナイ・ゲームとして紅白戦が行われ、往年の名選手たちに多くのファンから大歓声がわき上がっていた。
イベントに参加したミッキー・ハッチャーに話を聞いた。
――久しぶりにメンバーにあってどう思う?
「素晴らしいよ。ワールドシリーズ優勝メンバーもたくさん会食に来てたし、色々な思いでについて語り合った。とても楽しい日だよ」
――レギュラーシーズンにホームラン1本なのにワールドシリーズで2本のホームランを打った選手がいましたね?
「あの時は調子が良かったね。(ワールドシリーズ進出をかけてのナ・リーグ優勝決定シリーズで)メッツと対戦した時にニューヨークでレストランに入ったんだ。ミッキー・マントルのね。そこでラジオ番組をやったんだけど、そうしたら支配人が『ミッキー・マントルが話したがってる』って言ってきたんだ。『冗談だろ?』って言って振り返ったらミッキー・マントルが呼んでるんだ。番組をやってくれてありがとうと言ってくれて、首をつかまれて、『君はミッキーっていう名前なんだろ? だったらホームランを打たなきゃ!』と言ってくれたんだ。そうしたらワールドシリーズで2本のホームランが打てた。彼がヒッティングコーチだったら僕はもっと稼げたかもね!」
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)