大谷翔平、史上初の“ダブル規定”に到達 米5年目で初の規定投球回、ルース超えの快挙
アスレチックスとの今季最終戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場
■アスレチックス ー エンゼルス(日本時間6日・オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地で行われたアスレチックスとの今季最終戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場した。初回を3者凡退に抑え、メジャー初の規定投球回(162回)に到達した。すでに規定打席(502打席)に達しており、ワールドシリーズが始まった1903年以降の近代野球では史上初の快挙となった。
注目の初回。先頭・ケンプをスライダーで見逃し三振を仕留めると、マーフィーを中飛。ブラウンを遊ゴロに打ち取った。最速97.4マイル(約156.8キロ)で、球数は14球(ストライク9球)。全く表情を変えることはなかった。
NPB時代の大谷は2014年から3年連続で規定投球回に到達。打者では規定打席に到達したことはなかった。2018年のメジャー移籍後はリーグ3位の46本塁打を放った2021年に初めて規定打席に到達。今季は8月22日(同23日)の敵地・レイズ戦で2年連続で規定打席の「502」に到達していた。
元祖二刀流ベーブ・ルースは規定打席、規定投球回を同時にクリアしたことはない。ワールドシリーズが始まった1903年以降、この2つの基準を同一シーズンでクリアした選手もいなかった。
前回登板9月29日(同30日)の本拠地・アスレチックス戦では8回2死までノーヒットノーランに抑える快投。8回10奪三振2安打無失点で今季15勝目を挙げた。中5日を空けての登板となる。