ダルビッシュに正捕手“困惑”「捕るのが難しい」 11種の変化球は「1球種で4バージョン」
正捕手ノラが証言「1つの球種で4つのバージョンを投げられる」
パドレス・ダルビッシュ有投手の凄さはどこにあるのか。今季、ダルビッシュ登板の全試合でマスクを被るオースティン・ノラ捕手が12日(日本時間13日)のドジャースとの地区シリーズ第2戦前に証言した。
11種類もの変化球を操ると言われるダルビッシュ。だが、パドレス正捕手に言わせれば、1つの球種で複数バージョンを持っているという。
「1つの球種を4つのバージョンで投げられる投手を見たことはない。先日はカッターを要求したら89マイル(約143.2キロ)、82マイル(約132キロ)、84マイル(約135.2マイル)と投げ分けてきた。同じ球種だけど、違ったことをするんだ」
捕手をも困惑させるボール。そんな球を攻略するのは、打者にとってはもっと困難だ。「捕るのが難しいということは、打つのもとても難しいということだと思う。打者からすれば狙っている球に似た球が来るのに、違うエリアに落ちたりする」と苦笑いを交えて証言。カーブに至っては、どのような球が来るかは「たまに」しか分からないという。
昨季まではダルビッシュの専属捕手だったカラティニが開幕前にブルワーズへトレード移籍。ノラは「彼と組むことにより自信が持てるようになってきた。彼が何をしたいのか、どんなテンポを使いたいのか……たくさん組むことで分かってきた」と自信を見せる。捕手を驚かせてきたボールを武器にチームを勝利へ導きたいところだ。
(Full-Count編集部)