93億円契約を破棄して「487億円契約に挑む」 28歳のスター遊撃手の勝算は?
ツインズ・コレアは昨オフに結んだ3年総額155億円契約を破棄すると米報道
ツインズのカルロス・コレア内野手が昨オフに結んだ3年総額1億530万ドル(約155億3000万円)を破棄し、フリーエージェント(FA)となることを示唆した。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が伝えている。
28歳のコレアの3年契約は2023、2024年ともに年俸3510万ドル(約46億5000万円)。コレアはこの大型契約を破棄してFAとなるものの、ツインズと長期契約で残留することを望んでいるという。すでにツインズのデレク・ファルビー編成部長と代理人を務めるスコット・ボラス氏と交渉中。コレアは中米メディア「エル・ヌエボ・ディア」のホルヘ・フィゲロア記者の取材に対し、「正しい選択」とコメントしているという。
昨オフ、コレアはブライス・ハーパー(フィリーズ)のFA最高契約となる3億3000万ドル(約486億8700万円)の長期契約を望んでいると報じられていた。しかし、遊撃手のFA市場はコーリー・シーガー、マーカス・セミエン、ハビアー・バイエズ、トレバー・ストーリーと人材豊富。労使交渉の難航でFA市場に大きな影響が出ていた。
一方、今オフのFA遊撃手はトレイ・ターナー(ドジャース)、ダンスビー・スワンソン(ブレーブス)ら。ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)もオプトアウトの権利を持っている。今オフ、コレアは交渉上手のボラス氏を代理人としたことも大きな影響を与えることとなりそうだ。トレード・ルーマーズは「契約年数や年俸を妥協する必要があるかもしれないが、ボラスとコレアはFA市場最大の契約である、ブライス・ハーパーの3億3000万ドルの契約に挑むだろう」と伝えている。
ツインズの大型契約はバイロン・バクストンの年俸1500万ドル(22億1000万円)のみ。予算に余裕があり、短期でも長期でも柔軟に対応できる。他球団ではドジャース、ブレーブスが遊撃手のFA市場に乗り出す可能性があり、カブス、フィリーズ、ジャイアンツなどは遊撃手が補強ポイントとなっている。
(Full-Count編集部)