矢野阪神が“終戦” 失策絡みヤクルトに逆転負け…借金チーム初の日本Sならず
6回まで3-0とリードも…7回に流れ一変、四死球と失策で崩れる
■ヤクルト 6ー3 阪神(CSファイナル・14日・神宮)
阪神は14日、神宮球場で行われたヤクルトとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦に3-6で敗れ、0勝4敗(ヤクルトのアドバンテージ含む)でシリーズ敗退が決まった。キャンプ前から、今季限りでの退任を公言していた矢野燿大監督にとって最後の試合は、失策絡みで手にしかけていた白星を逃す痛恨の展開となった。
阪神は4回に陽川の中犠飛で先制、5回には大山が中前に2点適時打を運び、3-0とリードを広げた。先発マウンドに上がった青柳は6回まで被安打は散発の3本、無失点という快投を続け、一矢報いるかと思われた。
ただ、そんな展開は7回に暗転する。四死球で2死満塁のピンチを背負ったところで、山崎の一ゴロをマルテが二塁に悪送球(記録は失策)し二者が生還。2-3と1点差に迫られた。
代わった2番手の浜地は宮本に四球を与え、再びの満塁。ここでシーズン56本塁打した主砲の村上を一塁線へのボテボテのゴロに打ち取ったものの、浜地のグラブトスでの一塁送球が大きくそれる間に走者一掃(記録は内野安打と失策)。この回5失点で逆転を許した。8回には山田の適時打で1点を追加された。
阪神はレギュラーシーズンを68勝71敗4分で3位。借金を背負ったチームが日本シリーズに進出すれば史上初だったが、果たせなかった。
(Full-Count編集部)