2軍からの昇格組が打撃回復 またも注目される巨人・内田コーチの手腕

深刻な打撃不振からの脱却を目指す巨人

 深刻な打撃不振により、巨人は交流戦で苦戦した。ピッチャーががんばっても、2点を取られてしまえば追いつくことが難しかった。主力にケガ人が続出し、原監督も理想のオーダーが組めなかった。1、2軍の入れ替えも多く、若手選手を思い切って起用。その2軍から昇格した選手の中では、堂上剛裕外野手が11日の日本ハム戦で4打数4安打の大活躍。即先発出場し、期待に応えた。

「2軍でやってきたことを1軍で出せたと思う。色々と内田コーチに教わってきました」

 内田コーチとは、内田順三2軍打撃コーチのことを指す。67歳。1983年から広島のコーチに就任し、巨人と広島を行き来しながら、多くの選手を育成してきた。広島時代は前田智徳、金本知憲、野村謙二郎ら多くの主力選手を輩出。巨人移籍後は高橋由伸、松井秀喜、清水隆行らが指導を仰ぎ、成長していった。内田コーチも左打者だったため、特に左打者は多くの選手が耳を傾けている。

 堂上も2軍調整中、内田コーチとマンツーマントレーニングを行った。バットのトップの位置や、自然と力む癖などを指摘された。コーチが他の選手に対しても言っていることはシンプル。「笑顔が出てないな」「もっと歩く時から背筋を伸ばせ」などという指導もある。技術指導のほかにも、忘れていたものを取り戻させてくれる。

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