マリナーズのカノが薬物規定違反で80日間の出場停止「申し訳なく思う」
MLB公式「禁止薬物を隠すためにしばしば使われるフロセミドの陽性反応」
メジャーリーグ機構(MLB)は15日(日本時間16日)、マリナーズのロビンソン・カノ内野手に薬物規定違反で80試合の出場停止処分を科したと発表した。カノは13日(同14日)のタイガース戦で右手首に死球を受けて骨折し、離脱していたが、これで試合に出場できるのは最短でも8月14日(同15日)となる。
MLB公式サイトによると、カノは尿検査で禁止薬物を隠すためにしばしば使われるフロセミドの陽性反応が出たという。記事では、今季のポストシーズンにも出場できないとしている。
カノは選手会を通じて声明を発表。「さきほど、フロセミドと呼ばれる薬物の陽性反応が出たと聞きました。これは運動能力向上薬ではありません」とした上で「フロセミドはアメリカ合衆国とドミニカ共和国で様々な症状の治療に使われます。この薬物はドミニカ共和国のライセンスを持つ医者から疾患の治療のため渡されたものです。禁止された薬を受け取ったとその時は知らなかったものの、もっと気を付ければよかったと思っています」と説明している。
さらに「本日、MLBの出場停止を受け入れることに決めました。私のこれまでの人生で一番難しい決断でしたが、この薬物が渡されたことについて異議がないことから最終的にはこのような決断をしました。家族、友人、ファン、チームメイトとマリナーズ球団に申し訳なく思います。今回の過程で受けたサポートにとても感謝し、今季後半にチームメートの中に復帰することを心待ちにしています」とも表明している。
また、マリナーズも「ロビンソンはミスを犯しました。彼は何があったか我々に説明し、処罰を受け入れ、ファンや球団やチームメイトに謝罪しました」「我々はこの課題と向き合うロビンソンをサポートします」と声明を発表した。
(Full-Count編集部)