100億円右腕が復活の200イニング、元ハム右腕はキンブレル代役…元助っ人投手の2022年

カージナルスのマイルズ・マイコラス、パドレスのロベルト・スアレス、ドジャースのクリス・マーテイン(左から)【写真:ロイター】
カージナルスのマイルズ・マイコラス、パドレスのロベルト・スアレス、ドジャースのクリス・マーテイン(左から)【写真:ロイター】

マイコラス、パドレストリオ、日ハムの日本一戦士たち、ムーアらが活躍

 メジャーリーグも残すところ、アストロズとフィリーズのワールドシリーズのみとなった。リーグ優勝決定シリーズで惜しくも敗退したパドレスではマルティネス、スアレス、ジョンソンの元NPB助っ人トリオが大活躍。逆輸入組の活躍が目立つシーズンでもあった。ここではリリーフ投手の活躍が目立った、主な投手組の2022年を紹介する。

○マイルズ・マイコラス(カージナルス)

 2015年から3年間にわたって巨人で活躍した。2018年にメジャー復帰すると、いきなり18勝を挙げて最多勝に輝いた。2019年の開幕直前に4年総額6800万ドル(約100億円)で契約延長したが、リーグワーストタイの14敗(9敗)を喫した。2020年は右腕の故障で全休、昨季は9登板にとどまったが、今季は33試合、202回1/3を投げて12勝13敗、防御率3.29と見事に復活した。

○ニック・マルティネス、ロベルト・スアレス、ピアース・ジョンソン(パドレス)

 リーグ優勝決定シリーズまで勝ち進んだパドレスの躍進は、この3人なしでは語れない。ソフトバンクから今季メジャー復帰したマルティネスは、47試合に登板して4勝4敗8セーブ、防御率3.47。先発から抑えまで務めるフル回転だった。阪神からメジャー初挑戦のスアレスは、開幕戦で3連続四死球から敗戦投手になる悪夢。それでも45登板で5勝1敗、1セーブ11ホールド、防御率2.27と圧倒した。元阪神のジョンソンは15試合で1勝2敗6ホールド、防御率5.02だった。

○クリス・マーティン(ドジャース)、アンソニー・バース(ブルージェイズ)

 2016、17年に日ハムで活躍したマーティンは、今季開幕前にカブスと1年250万ドル(約3億6000万円)で契約。7月にドジャースに移籍すると、2球団で計60試合に登板して4勝1敗、2セーブ9ホールド、防御率3.05だった。地区シリーズではキンブレルの代役で守護神も務めた。2016年にマーティンとともに日本一に貢献したバースも、今年7月にマーリンズからブルージェイズに移籍。2球団で計73試合に登板し、4勝3敗23ホールド、防御率1.54のタフネスぶりだった。

○マット・ムーア(レンジャーズ)、ジョエリー・ロドリゲス(メッツ)

 2020年にソフトバンクで活躍したムーアは、リリーフ転向で存在感を見せた。フィリーズでメジャー復帰を果たした昨季は2勝4敗、防御率6.29に終わり、今季はレンジャーズとのマイナー契約で開幕。しかし、4月にメジャー昇格すると63試合で5勝2敗、14ホールド5セーブ、防御率1.95と結果を残した。2018、19年に中日で活躍したロドリゲスは、今季開幕前にヤンキースからメッツにトレード移籍。55登板で2勝4敗9ホールド、防御率4.47だった。

(Full-Count編集部)

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