戦力外3選手、それぞれの決断 元ドラ1捕手は起業、実力派右腕はトライアウトへ 29日の去就

引退を発表した山下斐紹、楽天を戦力外となった釜田佳直、西武の1軍グループ・先乗りスコアラーへの就任が発表された佐野泰雄(左から)【写真:荒川祐史】
引退を発表した山下斐紹、楽天を戦力外となった釜田佳直、西武の1軍グループ・先乗りスコアラーへの就任が発表された佐野泰雄(左から)【写真:荒川祐史】

佐野泰雄はスコアラー就任、山下斐紹は起業、釜田佳直はトライアウト受験

 西武は29日、今季で現役を引退した十亀剣投手が球団本部編成グループ・育成アマチュア担当に、佐野泰雄投手が現役を引退して同1軍グループ・先乗りスコアラーに就任すると発表した。また、中日戦力外の山下斐紹捕手が現役引退を、楽天戦力外の釜田佳直投手がトライアウト受験をそれぞれのSNSで報告した。

 十亀は2011年ドラフト1位でJR東日本から西武に入団。2015年に11勝をマークするなど、通算53勝をマークした。今季は13試合登板にとどまり、今季限りで現役を退いた。佐野は2014年ドラフト2位で平成国際大から入団。貴重な中継ぎ左腕として2019年には44試合に登板し、リーグ優勝に貢献した。今オフに戦力外通告を受け、現役を引退して同職に就くことを決断した。

 山下は2010年ドラフト1位でソフトバンク入団。2017年にトレードで楽天へ移籍したものの、2020年オフに戦力外通告を受けた。昨季中日入りし1軍5試合に出場、今季も20試合で打率.130、1本塁打を記録していたが、再び戦力外通告を受けていた。自身のインスタグラムで「この度山下斐紹は12年間の現役生活を引退することに決めました。名古屋の地で野球バーをオープンすることに決めました」と報告した。

 釜田は2011年ドラフト2位で入団。ルーキーイヤーの2012年に自己最多タイの7勝(4敗)、防御率3.28の好成績を残した。その後は故障に苦しみ、今季は2試合の登板にとどまり、戦力外通告を受けていた。通算88登板で21勝16敗、防御率4.86。自身のツイッターで「11月8日に生命パークで行われるトライアウト、受けます。最初受けない方向で考えていたのですが、色々と考えた結果、最後までやり切りたいとの思いに至りました」と報告した。

(Full-Count編集部)

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