サイン盗み“因縁の相手”を補強? ドジャースが155億円コレア獲得に興味と米報道

ツインズのカルロス・コレア【写真:ロイター】
ツインズのカルロス・コレア【写真:ロイター】

アストロズのサイン盗みが発覚した2017年のワールドシリーズの相手はドジャース

 今季、レギュラーシーズンで球団記録となる111勝を挙げ、ダントツでナ・リーグ西地区優勝を果たしたドジャースは、地区シリーズでパドレスに敗れ一足早くオフシーズンに突入した。ワールドシリーズ制覇を目指すチームは、今オフもヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手ら大物の補強に乗り出すと報じられている中、2017年のサイン盗み騒動を端緒に、数々の因縁があるカルロス・コレア内野手もその候補に挙げられているという。

 コレアはツインズと昨オフに3年総額1億530万ドル(約155億3000万円)の契約を結んでいるが、1年目と2年目の終了時に選手側にオプトアウト(契約破棄)する権利がついており、これを行使してFAになることを示唆している。一方のドジャースは今季160試合で遊撃手を務めたトレイ・ターナーがFAに。引き留めを画策する一方、失敗した際の“代役”としてコレアの名前が挙がっていると米メディアが報じた。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」は「トレイ・ターナーの動向が確かではない中、ドジャースはカルロス・コレアに目をつける」と題する記事を掲載。「彼らが誘惑的な選択肢として、他の同等に素晴らしいFA遊撃手、カルロス・コレアに乗り出したようだというのは驚きではない。ドジャースは彼がもたらすもの全てを気に入っており、今のところ“2017年の懸念”も持ってないようだ」としている。

 2017年の懸念とは何だろうか。コレアはこの年、アストロズの一員としてワールドシリーズを制覇。後にアストロズがセンターに設置したカメラを用いてサイン盗みを行っていたと発覚した際には、多くの批判を受けた。特に激しくブーイングを浴びせたのが、ワールドシリーズでアストロズに敗れたドジャースのファンだった。

 コレアは、2020年2月にはアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手を「ジャッジからMVPを奪った」と批判したドジャースのコーディ・ベリンジャー外野手に対し「もし事実を知らないなら、黙ってろってことさ」と反論するなど対ドジャースの“舌禍”を招いた。さらに同年7月に対戦した際には、当時ドジャースのジョー・ケリー投手がコレアの頭部付近に投球し、打ち取った後には挑発して乱闘寸前になるなど、ドジャースにとってコレアは因縁の相手と言える。遺恨を振り切り、ロサンゼルスのファンから歓声を持って迎えられる日が来るのか、注目だ。

(Full-Count編集部)

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