44歳コロン、164キロ打球を腹部で“吸収”した“美技”が話題「僕はお腹が大きいから」
横腹にピッチャー返しが当たるも「なんとかできたよ」、ファン絶賛「彼は伝説」
レンジャーズのメジャー最年長選手、バートロ・コロン投手が16日(日本時間17日)の敵地マリナーズ戦で102マイル(約164キロ)のピッチャー返しを大きなお腹で“キャッチ”し、話題となっている。MLB公式サイトがツイッターで動画を紹介すると、ファンは「彼は伝説」などと大喜び。コロンはこの試合、7回2/3を4安打無失点3奪三振と快投して5-1の勝利に貢献し、今季2勝目(1敗)を挙げた。
両チーム無得点で迎えた4回だった。先頭セグラの痛烈なライナーが、コロンの腹部を直撃した。普通の選手であれば、うずくまってしまってもおかしくない場面。しかし、コロンはすぐにボールを拾い上げると、一塁へ送球。顔には笑みさえ浮かべていた。スロー映像を見ると、打球は腹部の左側に当たっている。コロンはふくよかな体で打球の威力を完全に“吸収“していた。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「バートロ・コロンは恐れるものなしなので、102マイルのピッチャー返しをお腹で受け止めた」とのタイトルで記事を掲載。「これは見る限り痛そうだ。しかし、コロンは試合後に記者たちに痛くはなかったと語った」とした上で、同サイトのレンジャーズ番を務めるサリバン記者が伝えた、コロン本人の「(お腹の中心というよりは)横腹にあたった。僕はお腹が大きいからね、なんとかできたよ」というコメントを紹介している。
「コロンがキャリア晩年で放つ輝きに注目している方ならご存知の通り、彼はマウンドから絶え間なく人々を楽しませている。ある時はジャンプしてゴロをつかみ、またある時はディー・ゴードンのような選手との一塁への競争にも勝つ。そして、水曜日の試合の4回では、恐れることなく自身の体を使い、セグラが放った102マイルのピッチャー返しをブロックした」
記事では、44歳のメジャー最年長選手にして、“エンターテイナー”でもあるコロンを絶賛。同サイトのツイッターでは、その動画も紹介しており、ファンからは「彼は生きる伝説」「彼を見るのは面白い」などと声があがった。
オフにレンジャーズとマイナー契約を結び、メジャー昇格を勝ち取ると、今季ここまで9試合登板(7先発)で2勝1敗、防御率2.82と衰えを見せない大ベテラン。世界最高峰の舞台で輝きを放ち続けている。