リーグ連覇の裏で8人が戦力外…16年ドラ1左腕も 日本一奪回へヤクルトの戦力整理
16年ドラ1寺島は今季1軍登板なし、宮台は2登板に終わった
セ・リーグ連覇を果たしたヤクルト。日本シリーズではオリックスに敗れて“2年連続日本一”はならなかったものの、来季は球団初のリーグ3連覇を目指す重要な年になる。若手の台頭も目立ったチームにあって3人のベテランが引退し、8選手が戦力外通告を受けた。
引退したのは40歳の内川聖一内野手、38歳の坂口智隆外野手、37歳の嶋基宏捕手兼コーチ補佐の3人。横浜(現DeNA)とソフトバンクで首位打者を手にした内川はヤクルト2年目の今季、7試合出場で打率.250。坂口は今季24試合出場、打率.279だった。兼任コーチで16年目のシーズンに臨んだ嶋は2試合に出場した。嶋は来季、バッテリーコーチ兼作戦補佐に就く。
戦力外は支配下7人、育成1人の8選手。2016年ドラフト1位の左腕・寺島成輝投手は2020年に30登板したが、今季は1軍登板機会がなかった。2018年2位指名の中山翔太外野手は1年目に35試合で5本塁打、2年目に29試合で4本塁打も昨年は9試合出場にとどまり、今季は1軍出場機会がなかった。2020年ドラフト2位の左腕・山野太一も戦力外に。1年目の昨年は1登板、今季は登板がなかった。
移籍組では昨季序盤に活躍した近藤弘樹投手も戦力外に。2017年楽天ドラ1の右腕は2020年に戦力外通告を受け、ヤクルトと育成契約。2021年3月に支配下となり、22登板で11ホールド、防御率0.96の活躍も5月下旬に故障で戦列を離れ、今季も登板がなかった。東大出身で日本ハムに2017年ドラフト7位で入団した宮台康平投手は2020年オフに自由契約となり、トライアウトを経てヤクルトに入団。今季は2試合登板で防御率19.29だった。
今季のセ・リーグを80勝59敗4分けで制したヤクルト。619得点と174本塁打はリーグ最多で、チーム打率.250は同3位。69盗塁は2位だった。一方、566失点はリーグ5位で防御率は3.52で4位。やや投手に課題に残る結果となった。
支配下70選手の内、10選手が抜け、10月20日のドラフト会議では1位の吉村貢司郎投手(東芝)ら支配下で5選手を指名した。その内、外国人がマクガフ、スアレス、コール、サイスニード、オスナ、サンタナ、キブレハンの7選手。外国人を来季何人体制で戦うのかにもよるが、枠は残されており、3連覇へ向けて今後の補強も注目される。
(Full-Count編集部)