イチロー氏、131球14K完投に「ボロボロです」 1323日ぶり東京Dには「感無量」
2年連続の女子高校選抜戦「意義があることになるんじゃないかと信じて」
マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターとして活動するイチロー氏率いるチーム「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」が3日、「高校野球女子選抜」とエキシビションマッチを行った。「9番・投手」で先発したイチロー氏は、9回131球を2安打1失点14奪三振で完投勝利。「2019年の引退の試合が東京ドームで3年半以上も前になるんですけど、こういう形で東京ドームに帰ってこられて感無量ですね」と噛みしめた。
引退試合となった2019年3月21日以来、1323日ぶりの東京ドーム。投げては初回に先制点を許したが、2回以降は得点を与えず、わずか2安打に封じて14三振を奪った。最速134キロだった。131球で2年連続完投に「ボロボロです。でもこの試みは、僕自身もアスリートとしての限界を見られるいいチャンスなので、今日もボロボロになるまでやろうと思いました。これは現役のプロ野球選手だったら絶対にできないこと。今日は今日の限界を見たような気がして凄く気持ちがよかったです」と充実感に浸った。
昨年に続く試みを終え「去年初めての試みで、神戸で行ったんですけど、高校3年生の女子高生たちの大きなモチベーションになったらいいなという思いで、僕がピッチャーで130キロくらいっていうと、女子だとなかなか130キロ投げられないと思うんですよね。でもそのいいバランスでこのゲームってできるんじゃないかって。今日は松坂選手も加わってくれて、さらに女子高生たちが、新たにこういうステージがあるというのはとても意義があることになるんじゃないかと信じて今日も戦いました」と振り返っていた。
(Full-Count編集部)