エンゼルスの“悲しい歴史”が「とてつもなく感情的」 継投ノーノー達成でMLBが注目

継投ノーノー時の元エンゼルスのフェリックス・ペーニャ【写真:Getty Images】
継投ノーノー時の元エンゼルスのフェリックス・ペーニャ【写真:Getty Images】

有望株だったスカッグスがシーズン中に亡くなるという衝撃的事件

 2日(日本時間3日)に行われたワールドシリーズ第4戦で、アストロズがシリーズ史上初の継投ノーヒットノーランを達成した。MLB公式サイトは、過去19回達成されている“継投ノーヒッター”を特集。ここでエンゼルスの「悲しい歴史」に、再び注目が集まっている。

 振り返っているのはエンゼルスが2019年7月13日(同14日)に本拠地アナハイムで行ったマリナーズ戦だ。先発のテイラー・コールが2回、2番手のフェリックス・ペーニャが7回を投げて被安打0。四球の走者1人を許しただけで達成した。この試合、エンゼルスには負けられない理由があった。この年7月1日(同2日)に、ドラフト1巡目入団の有望株だったタイラー・スカッグス投手が遠征先のホテルで死亡するという衝撃的な事件があってから、初めてのホームゲームだったのだ。

 この試合、エンゼルスは全員がスカッグスの背番号45が入ったユニホームを着用した。MLB公式サイトも「とてつもなく、感情的な試合だった」と振り返っている

 大谷翔平投手も「3番・DH」で先発出場したエンゼルスは、マイク・トラウト外野手の本塁打などで大量13点をリードした。スカッグスと同期入団だったトラウトは二塁打も2本放ち、6打点を挙げた。

 さらに記事は「試合が進むにつれて、継投ノーヒットノーランという、特別な展開に発展していった」と伝えている。「最後のアウトを奪った瞬間、感情的になったエンゼルスの選手たちが集まり、各選手が「スカッグス」という名前と45番が刻まれたユニホームを脱いだ。そして、フィールド・オブ・ドリームズで有名なトウモロコシ畑の前にに立つスカッグスの絵とともに、ユニホームをマウンドに置いた」。ワールドシリーズの大記録で、球史の悲しい部分にスポットが当たっている。

【実際の動画を見る】「とてつもなく感情的な試合」エンゼルスの継投ノーノー達成と、涙のセレモニー

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY