侍ジャパンは連勝も…栗山監督「課題」を連発 決勝弾の山田に感謝「哲人、ありがとう」
終盤の一発攻勢で巨人を下したが…途中まで苦しい試合
野球日本代表「侍ジャパン」は6日、東京ドームで巨人と強化試合を行い、8-4で勝利した。終盤に打線が爆発、2点を追う8回に村上宗隆内野手の2試合連続となる2ランで追いつき、山田哲人内野手が決勝弾を放った。9回にも塩見泰隆外野手、さらに村上がこの日2本目となるソロアーチを架けた。試合後の栗山英樹監督は「課題」を連発。来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向け、さらにチームを煮詰めていく。
国内球団との強化試合を日本ハム、巨人に連勝して終えた。それでも栗山監督に笑顔はない。試合後は「試合やるたびに色んな課題が出てくる中で、何とかしなければいけない。今日は個人の力でチームを勝たせてくれた。もう少しチーム全体でうまく流れてくれればと思うところもある」と、さらにチームを向上させる方法に頭を巡らせた。
苦しい展開が続いた。アンダースローの與座海人投手(西武)を先発に立てたものの、2回に連打と自身の失策で先制点を許す。2回に侍ジャパンは1死二、三塁から山田の遊ゴロの間に同点に追いついた。しかしその裏、與座は無死一、三塁からアダム・ウォーカー外野手に左翼席へ勝ち越し3ランを運ばれた。
守備のほころびについて問われると「自分たちから負けないようにというのは考えておかないと。侍の野球、自分たちの野球ができるようにしっかりやっていきます」。その中で口調が明るくなったのは、終盤の本塁打攻勢について問われた時だ。
会見で隣に座る山田に「哲人、ありがとう」と語り掛けた。村上の2発に塩見も加えてヤクルト勢が計4本塁打したことに「さすがですね。シーズンずっと見てきましたけど、まさにシーズン通りの働きで。主軸がチームに勝利を呼び込んでくれるという素晴らしいバッティングでした」と賛辞を送っていた。
(Full-Count編集部)