初選出16人の侍ジャパン、アピールに成功した選手は? 専門家が絶賛した「器用な打撃」

侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

DeNA・牧が「3番・一塁」で2戦連続スタメン出場し存在感

 野球日本代表「侍ジャパン」は5日と6日に東京ドームで日本ハム、巨人と強化試合を行い2連勝を飾った。今回のトップチームでは28人中16人が初選出と若い顔ぶれに。本戦に向け激しいサバイバルが繰り広げられている。この2試合でアピールに成功した選手をヤクルト、日本ハム、阪神、DeNAでプレーした野球解説者の野口寿浩氏が分析した。

 3冠王のヤクルト・村上が2打席連発を放つなど2試合で計7本塁打が飛び出した侍ジャパン。各チームで主力を張るメンバーが存分に力を発揮したが、野口氏は「一番、収穫だったのはDeNAの牧ではないでしょうか。打撃、守備面を含めWBCでも十分に日の丸を背負える存在です」と、注目した。

 牧は2試合連続で「3番・一塁」でスタメン起用されると、日本ハム戦で初回の第1打席でソロ。巨人戦では第1打席で右前打、第2打席で左前打を放ち結果を残した。守備でも“一塁不在”と言われる中で三重殺を完成させるなど、無難にこなし安定した守備力を見せつけた。

 一発長打、広角に打ち分ける打撃術に堅実な守備。代表初選出で存在感を見せつけた牧を「どんな状況でも対応できる器用な打撃は国際大会では必ず力になる。右打者で小技だけじゃなく長打も打てる。守備もDeNAで一塁の経験もあり、難しい送球も対処していた。2番で起用しても面白い存在です」と野口氏。繋ぎ役もこなし、自らも決めることができる、ハイスペックな2番打者としても期待がもてるという。

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