オリJr.監督も驚愕「ヤクルトの村上クラス」 打率.550、30本塁打誇る二刀流小学生・北野蒼葉くん

バファローズジュニアの北野蒼葉くん【写真:橋本健吾】
バファローズジュニアの北野蒼葉くん【写真:橋本健吾】

豪快な打撃と力でねじ伏せる投球、小学通算は打率.550、30本塁打を誇る北野蒼葉くん

 12月27日から開催される小学生の軟式野球大会「NPB12球団ジュニアトーナメントKONAMI CUP 2022」に出場する、オリックス・バファローズジュニアが12年ぶりの優勝を目指す。チームの中心となるのは左打席から豪快なアーチを描く逸材だ。小川博文監督も「ヤクルトの村上、ウチならT-岡田クラス。スケールの大きさは一番」と、大きな期待を寄せている。

 関西地区から精鋭の16選手が集結した。3年連続で指揮を執る小川監督が「近年でもトップレベル」と惚れこむ選手が、泉佐野レッドスターズに所属する北野蒼葉くん。一際目立つ背番号「55」は指揮官が期待を込めて、与えた番号だ。

 左投左打で身長164センチ、体重70キロと恵まれた体格を生かし投手、一塁手、外野手を守る。遠投80メートル、投げては110キロ中盤の力強い直球、打っては小学生とは思えない鋭い当たりを連発。今年だけで16本塁打と量産し、小学通算ではここまで打率.550、30本塁打と規格外の成績を残している。

バファローズジュニアの北野蒼葉くん【写真:橋本健吾】
バファローズジュニアの北野蒼葉くん【写真:橋本健吾】

 プロ野球で憧れる選手は「フルスイングで長打も打てる確率の高い打撃が凄い」と、ソフトバンクの柳田悠岐外野手の名前を挙げる。投手としてもボールの質、スピードは体の成長と共に年々、増しており「レベルの高いチームを相手に投げるのは楽しみ。打つ方も投げる方も頑張りたい」と、本番を心待ちにしている。

 昨年の同大会では芯の部分にウレタン素材などを使用した「複合バット」の使用が認められ、15試合で史上最多の51本塁打が飛び出した。だが、今年は「複合バット」が禁止され金属バットのみ。バファローズJr.での練習でも金属バットのみで打撃練習を行っている。

 それでも、両翼80メートルの球場でスタンドインさせるパワーを誇る北野くんは「ヒットは1日2本は打ちたい。もちろん、神宮や横浜スタジアムでホームランは打ちたい。去年は凄い数のホームランが出たのは知っています」と、スラッガーとしての“本能”を口にする。

 オリックスは今年リーグ連覇、26年ぶりの日本一を達成した。豪快な打撃と力でねじ伏せる投球を武器に“先輩”たちの後を追う。

【実際の動画】豪快打撃、威力十分の直球 指揮官も絶賛するオリックスJr.の主砲・北野蒼葉くん

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