フィリーズに二刀流登場!? 遊撃先発→救援で3者凡退→打席でソロ弾の大活躍
遊撃フロリモンが大暴れ、今季2度目のマウンドで完璧救援
メジャーで新たな二刀流選手の活躍が話題になっている。フィリーズのペドロ・フロリモン内野手が18日(日本時間19日)、敵地カージナルス戦に「8番・遊撃」で先発したが、8回には4番手として救援マウンドに上がり、打席に立った9回には今季2号ソロを放つ大活躍を見せた。
エンゼルス大谷翔平投手を彷彿とさせる二刀流の出現だ。この日、遊撃手として先発出場したフロリモンは、3-12と大差がついたこともあり、8回から投手としてマウンドに上がった。まずは先頭バロンを1ボールから2球目速球で一邪飛に打ち取ると、続くファウラーはカウント2-2から5球目速球で遊ゴロ。最後はウォンをフルカウントから7球目速球で三ゴロに仕留め、見事3者凡退に斬った。
打席でも魅せた。直後の9回表、2死から打席に立つと、カージナルス3番手メイヤーズがカウント2-2から投じた5球目スライダーをフルスイング。2試合連続となる今季2号ソロを右中間スタンドに叩き込み、一矢報いた。
投手・フロリモンの登板はこれが初めてではない。3月31日(同4月1日)の敵地ブレーブス戦でも1回を投げたが被弾し、2点を失っていた。だが、この日は14球(8ストライク)で3者凡退という本職顔負けの仕事を成し遂げた。スリークォーター気味のフォームから繰り出された速球は、1人目の打者バロンの打席では83マイル(約134キロ)程度だったが、徐々に肩が温まったのか、3人目のウォンの打席では最速90.5マイル(約146キロ)を計測したほどだ。
メジャーでは、大差のついた試合では救援投手を温存するために、野手がマウンドに上がる例は少なくない。だが、その試合で投打両面で活躍を見せる選手は多くない。二刀流プレーヤーとしての才能の片鱗を見せたフロリモン。今後、同一試合に野手&救援で出場する機会が増えるかもしれない。