ジャッジと共に新人王…鮮明に分かれた明暗 “構想外”24億円男の「衝撃の没落」
2019年MVPのベリンジャーはドジャースをノンテンダーFAとなった
2019年に47本塁打を放ってナ・リーグMVPに輝いたドジャースのコーディ・ベリンジャー外野手がノンテンダーFAとなった。栄光の翌年から打撃不振が続いていた27歳が“構想外”となったことに、米メディアも反応。「元MVPの衝撃の没落」「打撃面の急激な破滅」などと伝えた。
2017年に新人王、2019年にMVPと栄華を極めたベリンジャーだが、短縮シーズンだった2020年は打率.239で12発。昨年も打率.165、10本塁打に沈み、年俸1700万ドル(約23億8600万円)で迎えた今季も144試合で打率.210、19本塁打に終わっていた。ニューヨーク紙「ニューヨーク・ポスト」は「元MVPの衝撃の没落が続いたため、ドジャースはベリンジャーをノンテンダーに」の見出しで伝えた。記事は「劇的な下降が新たな展開を見せた」と指摘。中堅手としては「エリートに近い守備をする」と評価した上で「いかに打撃力が落ち、替えのきく存在になったかを示している」と解説した。
米スポーツ局「ESPN」はベリンジャーの不振を「打撃面の急激な破滅」と表現。守備力はゴールドグラブ級で走力も平均より上だが、打撃不振は「我慢の限界を超えた」と説明する。一方、年俸調停になっていれば1800万ドル(約25億3000万円)程が予想されていたとし、年平均が下がった額での複数年契約について再交渉する可能性についても言及。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は「彼の才能を我々はまだ信じている。再契約にも興味を持っている。交渉を続けていく」と述べたという。
2017年、ア・リーグの新人王は今季62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジだった。それから5年。明暗分かれた現状に「スポーツは残酷だ」「ジャッジとベリンジャーが何年もライバルになると私は確信していた。ベリンジャーの方が上だと思っていたよ」「17年当時の人たちはベリンジャーの方が長期的にはいい選手になると思っていたと、私は確信していた。なんて情勢の変化だ」とファンはSNSにコメントを寄せている。
(Full-Count編集部)