米大統領も使用“トランプルーム”で仮契約 鷹ドラ5左腕感激「びっくりしました」
高級鉄板焼レストラン「銀座うかい亭」の一室で仮契約が交わされた
ソフトバンクにドラフト5位指名された亜大の松本晴投手が19日、都内で仮契約を結んだ。契約金4500万円、年俸800万円(金額は推定)。即戦力として期待される左腕の晴れの日の舞台は、東京・銀座の高級鉄板焼レストランの特別な一室に設けられた。
松本が仮契約を結んだのは、新橋演舞場にほど近く、周辺の街全体に高級感が漂う「銀座うかい亭」。契約後に松本、福山龍太郎アマスカウトチーフ、宮田善久アマスカウト、亜大関係者らの食事会が開かれたのは、通称“トランプルーム”と呼ばれる鉄板付きの個室だった。2017年11月にはこの部屋で、就任後初来日したトランプ米大統領夫妻と、安倍晋三首相夫妻の食事会が、それぞれの通訳4人を交えて開かれた。
松本は「素晴らしい食事会ですね。びっくりしました。それだけ期待していただいていると思うので、1年目からしっかり応えられるようにやっていきたいです」と緊張気味だ。
この日は都内のホテル、宴会場の予約が取りづらい状況だったこともあって、異例の会場となったそうだが、球団が松本に大きな期待をかけているのは間違いない。大学では2年生の3月に左足首を骨折、3年生の4月には左肘のトミー・ジョン手術を受けるなど故障が多かったが、鹿児島・樟南高時代から成長を見守ってきたソフトバンクは、潜在能力を含めて高く評価している。
福山チーフは「肘は完治していて、メディカルチェックでも異状はなかった。来春のキャンプへ向けてペースアップしていってほしい。持ち味は抜群の制球力。左腕エースに育ってほしい」と目を細めていた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)