長く現役続けるなら天才肌より“努力型”? モーグル上村愛子の持論に五十嵐亮太が共感
五十嵐亮太×モーグル上村愛子【第1回】「天才肌と努力型」――同世代対談「極める」第3弾
日米23年のプロ野球生活を送った五十嵐亮太さんが、各界のトップで活躍する“同世代”と対談するシリーズ「極める」。同世代だからこそ共有できる想いを語ったり、異業種だからこそ新鮮に感じる発見に驚いたり、多岐にわたるトピックスについて語り合う。
第3弾のゲストは、フリースタイルスキー・モーグル元日本代表の上村愛子さんだ。1998年長野五輪に18歳で初出場して以来、2014年ソチ五輪まで5大会連続入賞。さらには、日本人初のワールドカップ(W杯)年間総合優勝の偉業を遂げるなど、2014年に現役を引退するまで長く活躍した。今なお健在の“愛子スマイル”を浮かべながら、五十嵐さんと競技や新たな挑戦について語る。全3回シリーズの第1回は「天才肌と努力型」について。
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五十嵐:長野五輪、覚えてますよ。でも、同い年だとは思わなかった。
上村:長野の時が高校3年で、かなり長く現役をして34歳で引退しました。もう9年経ちます。
五十嵐:五輪で5回入賞ですよね。すごすぎる。もうスキーはしないんですか?
上村:モーグルはやっていませんが、スキー板を履きながら雪山を登って、スキー場のゲレンデではない場所を滑るバックカントリーをしています。
五十嵐:え、危なくないんですか?
上村:最初はガイドさんと一緒に滑って危険な場所を教えてもらいますし、雪崩勉強会やビーコン(無線機)の講習会にも出ています。バックカントリー用の装備も準備していますし、雪崩の危険が高い時には山に入らないようにしています。
五十嵐:なるほど。実は僕、小学4年で千葉に引っ越すまでは北海道で、アルペンスキーの国体選手だった父親の影響もあって、スキーはめちゃくちゃ好きなんですよ。
上村:おぉ素晴らしい!
五十嵐:怪我の心配があったのでプロ入り後は23年間ずっと封印。引退後すぐに行った時は、23年分の思いを果たしてすごく楽しかった~!(笑)